日常業務

~12月に入って既に第2週。
 時が過ぎるのは本当に短いなと思っています。
 年末の忙しさを乗り切って、新たな気持ちで新年を迎えたいものです


それでは本題について
今までのサービサー(債権回収株式会社)のイメージとは、以下のようなものではないでしょうか?
・サービサー(債権回収株式会社)とは金融機関で事故扱いとなった債権を、金融機関から安い金額で買い取り、この買い取った金額以上を回収して、利益を得ている。
・金融機関から債権の買取価格は百把ひとからげ、俗に言う、バルクセールが一般的。
・このときのサービサー(債権回収株式会社)の買取金額は、5%~10%だから、それに上乗せした金額で買い取ればいい。
以上により、事業再生中の会社にとって、DPO、いわゆるディスカウント・ペイ・オフ、借入金の大幅カットができる。


ところが、某都銀からビジネスローンを約5千万借入れ、残債が約3千万あるクライアントでの出来事。
残債3千万について、某都銀との交渉は不調に終わり、残債3千万はサービサー(債権回収株式会社)に売却されました。
サービサー(債権回収株式会社)に経営者と同行して、初の面談に臨みました。


ここで、サービサー(債権回収株式会社)の担当者の対応がおかしい。
「元金部分の割賦返済でどうでしょうか?」
債権の買取価格の交渉だった思っていた私はこの言葉を聞いて、「え?」と思ってしまいました。


そこで、サービサー(債権回収株式会社)の担当者にいろいろと探りを入れてみました。
すると、某都銀は継続している企業の債権を売るのに、百把ひとからげ、俗に言う、バルクセールはやってませんでした。債権を個別査定して売っているとのことです。
次に、継続している企業の債権は、安く売ってくれなく、高値で売っているとのことです。


この原因は、某都銀が昔に比べて、債権譲渡に臨む姿勢が厳しくなったことにあるようです。某都銀も債権金額を売却価格と差額を損金算入できるからといって、損失を多く出せなくなった経営環境にあるのでしょうか。


このような状況で、サービサー(債権回収株式会社)に譲渡された債権。
サービサー(債権回収株式会社)の担当者は、いくらで買ったか教えてくれません。
しかし、私の予想からすると、残債約3千万の50~60%程度で買い取っている模様。


事業再生における、サービサー(債権回収株式会社)を利用した借入金の大幅カット伝説?!
それは、継続企業である以上、期待できないものになってしまいました。


これからの事業再生の手法に一石を投じる出来事です。
サービサー(債権回収株式会社)を利用しても、借入金の大幅カットは望めなくなりました。
借入金の何割かはカットできる程度でしょう。
今後、経営者は借入金の何割かカットできるだけでも十分と考えていかなければなくなりました。


ここで経営者は落ち込んではいけません。
事業再生の局面でより重要となるのは、収益構造の改革です。
事業再生で借入金をカットできたからいって、収益構造が現状のままでは、事業再生は成功しません。
 

~オフィス街のランチタイムを歩いていると、「300円弁当」を販売していました。
 お弁当までデフレ。
 給料カットのせいで、弁当持参のサラリーマンが増えているとのこと。
 それにしても「300円弁当」、その品質はいかがなものか?
 今度、「300円弁当」に挑戦してみましょうか?


では本題について
クライアントの経営者とともに、地銀を訪問してきました。
当クライアントは地銀から、約1億円を保証協会付き融資を受けていました。
しかし、業績の悪化から返済が困難になったため、地銀と相談して、全額を保証協会へ代位弁済に回すことにしました。


11月初旬に、保証協会債権回収株式会社に経営者と出向き、第1回の面談をしてきたところ。
代位弁済に回されたのは、元金と利息部分のみです。


ここに1つ落とし穴があります。


代位弁済に回した融資に関する損害遅延金が、地銀に残るということです。
期限の利益を喪失後、保証協会へ代位弁済に回すまでの期間、損害遅延金が発生します。


損害遅延金の年利14.0%。


但し、期限の利益喪失後、120日を超えない分だけ損害遅延金が発生します。
地銀は、この損害遅延金を債権として、当クライアントに請求できることになります。
代位弁済に回された場合、企業は倒産しているケースが多く、地銀も損害遅延金を請求したくても、請求できないのが、現状。
結局、地銀は損害遅延金を償却しているケースが多いです。


では、企業として存続する場合、この損害遅延金どうしたらいいでしょうか?
実は、そんなに慌てる必要はありません。
地銀にとって、損害遅延金は確定した債権であるので、これ以上、損害遅延金が増えることはありません。
したがって、他の金融機関の元金と利息がある借入金と同等に扱う必要はありません。
この損害遅延金は、後回しにしていいです。

本日は、事業再生中のクライアントに訪問し、社長、会長と、今後の方針について打ち合わせ。

事業再生前と比較して売上は回復している。しかし、取扱商品の特性から年末・年初は売上が下がるので、その対策について相談を受けました。
当研究所の研究員ともに、ディスカッションをした結果、具体的な方策が出たきたので、クライアントと共に満足感を得ることができました。

特にディスカッションにおいて、以前、経営者とともに作成した経営改善計画書が役に立っています。
参加者全員で現状の問題点を共有できています。
よって、論点が発散することがありません。
経営改善計画書のない他の会議と違って、時間を効率的に使え、有効な成果が出すことができます。

口で言うより、手を動かせということでしょうか、やはり。

Profile

高橋洋臣(たかはし ひろおみ)

フロンティア総合研究所所長。

1973年群馬県高崎市生まれ。

群馬県立高崎高等学校卒業。

明治大学政治経済学部経済学科卒業後、2000年10月、中央監査法人の業務開発本部に入所。
 

平成17年10月にフロンティア総合研究所を設立。所長に就任。

 

趣味は月1回、観劇かLiveに行くこと。

観劇では、特に歌舞伎が気に入っている。派手で殺陣がある演目(例えば「蘭平物狂」)が好み。

Liveはロックが中心だが、クラシック、タップダンスとジャンルを問わずに行くようにしている。Liveでの醍醐味は演奏者が出す気迫。

 

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